ルーレットは仏語で「小さい輪」の意。転じて、
ルーレット(Roulette)とは、回転する円盤に投げられた球がどこに落ちるかを当てるゲームである。カジノゲームの代表とも言える著名なゲームであり、ルールが簡単であるため初心者でも十分プレイ可能なのが魅力である。
ホイール(回転盤)には1~36,0,00(注)の数字が記されており、おのおのにボールの落ちる場所(ポケット)がある。また、数字の背景には赤か黒かの色がついており、特に赤のことをルージュ(rouge)、黒のことをノワール(noir)と呼ぶこともある。
(注)00の有無で二通りの様式があり、ホイールだけでなくテーブルデザインやオッズも異なる。カジノによっては双方を用意している場合もある。
チップには通常のチップでなくルーレット専用のものを利用する。これは、プレイヤごとに色分けされている。
ベットは玉が投げ入れられる前でも後でも良い。ただし、アジア地域などの一部のカジノでは投げ入れられる前にしか賭けられないと定めている場合がある。
ルーレットのベットには、赤か黒か、奇数か偶数かの配当2倍に賭けるものから、1枚賭けと呼ばれるある唯一の数が出ることに賭ける配当36倍まで、様々なオッズが存在する。オッズごとの配当はテーブルに記述されている。
(スタブ)
基本的にどのようなベットをしても控除率は一定である。
主なスタイルとして、オッズが低く当たりやすいベットを多額で狙う、賭けることなくチャンスを待ち(一般にこれを「見」と呼ぶ)ここぞという時に勝負する、通りすがりに一枚賭けで大勝負、などがある。
クラップス同様、他のシリアスなゲームの緊張感をほぐす意味で遊ばれることもある。多くのカジノでは出た数字の履歴を表示するボードが用意されているので、必要であれば参照することも可能である。
ただし、期待値でなくその分散をコントロールすることは可能である。大勝でなければ大敗やむなし、少しでいいから勝って帰りたい、などのスタンスにあわせて、マーチンゲール、逆マーチンゲール、ダランベールなどのベッティングシステムが提案されている。有料で販売されているベッティングシステムも存在する。
ディーラーがボールを任意の場所に入れられるかどうかは未だ議論の的となっている。これは、非存在証明の難しさが影響している可能性がある。