日本では、クローズド・ポーカーと呼ばれるポーカーがプレイされているが、日本では多くの場合間違ったルールでプレイされている。日本ではカード交換を行った後に一度だけベット(チップの賭け)を行う。しかしカード交換後のベットでは、プレイヤー達は自分の持っているハンドの強さに応じてゲームから降りるかどうかが決定できるので、戦略性やギャンブル性が少ない。
それに対し本来のルールでは、カード交換の前と後の二回ベットを行う。一回目のベットではまだカード交換が行われていないので、どのプレイヤーも自分の手札が最終的にどのくらい強くなるのかを知らない状態で賭けなければならない。
プレイヤー達はこのような不確かな状況で、他のプレイヤーの動きを見て、勝つ為には自分の手札をどのくらい強くしなければならないのかを判断する。そしてその判断に応じてゲームから降りるのかどうか、賭けるチップの枚数をどうするのかといった事を決めなければならず、戦略性ギャンブル性が高い。
日本のようなカード交換後にしかベットがないルールでは、このような駆け引きが存在しない為、このようなポーカー本来の面白さが失われてしまっている。
しかも日本で行われているポーカーは本国アメリカではすでに廃れてしまっている古いルールである。日本で行われているポーカー(クローズド・ポーカー)のルールではプレイヤーは皆自分のカードを全て隠す。この為プレイヤー達は他の人のカードを一枚も見る事ができないので、できるブラフも限られてしまう。
それに対しより近代的なスタッド・ポーカーでは手札の一部が他のプレイヤーにも公開されるので、この公開されている一部の情報を基にした様々な憶測や騙しが可能であり、より複雑な心理戦が展開される。